愛するペットをマフィアのドラ息子に始末された元殺し屋におすすめの映画
記念すべき1本目、それは「ジョン・ウィック」です。
公式のあらすじは下記。
裏社会に語り継がれる一騎当千・伝説の殺し屋ジョン・ウィック。
愛を知り、表の世界へと足を洗い平穏な日々を送っていた彼は、ある日、
不運にも彼の愛するもの全てをマフィアに奪われてしまう。
怒りに震え、心の奥底に封じ込めた"殺し屋の魂"を解き放ち、
復讐のために独り立ち上がる。
以下ネタバレありの内容です。
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妻を亡くして、広い家に1人生活するジョン・ウィック。
そんな時、生前の妻が手配していたプレゼントが彼の元に届きます。
開けてみると、そこにはケージに入った犬が!!
潤んだ瞳でこちらを見つめています。
新しい家族との生活がスタートしたジョン・ウィックでしたが、当然映画なので、そんなささやかな幸せはすぐにぶち壊されます。
彼には趣味があり、それは車でした。
車が趣味、と聞くとミニカー?と思ってしまいますが、違います、実車です。
ぶんぶん乗り回したり、集めてじっくり眺めたりするのでしょう。
実際トンデモドライビングテクを見せつけるシーンもありました。
(そんなお金のかかる趣味という時点である程度お察し)
ジョンは犬と一緒に気晴らしでドライブに出掛けます。マスタングで。やめときゃいいのに。
レアカーで呑気に給油していると、分かりやすすぎるチンピラに声を掛けられるのです。
「その車いいじゃ〜ん」みたいなノリで。これまた分かりやすい。
その場は大人の対応でいなしたジョンでしたが、
チンピラに難なく自宅を特定され、家は荒らされ、車は盗まれ、最愛の妻が遺してくれた犬まで無惨な姿に…。
チンピラの主犯格(マフィアのドラ息子)は、腑抜けからクールな高級車をゲット!! Congratz!! というテンションで帰路につきますが、父親はこう言うのです。
「お前、何をしでかしたんや…」と。
(何故関西弁なのかというと、今、黒川博之の「疫病神」を読んでいるからです。)
そこで初めて、自分が手を出した腑抜けが、裏稼業の人間なら誰もが知っている伝説の殺し屋であったことを知るのであった…。
そこからはキアヌ覚醒です。かの「マトリックス」で救世主としての自覚に目覚めたばりの動きです。
血も涙も無く、殴る蹴る銃バンバン撃つ etcを繰り返していきます。
昨今流行している、「ナードそうな奴を怒らせたら実は超ハードな狂犬でした」系映画な本作。
ただ一つ思ったのは、キアヌの顔って、冷酷な殺し屋を演じるのには優しすぎやしないかということ。
今回は、愛する家族のために裏稼業から一度足を洗った男という設定なので、優しさと冷酷さの対比は必要だと思いますが、
既に決定している続編ではそのあたりがどう描かれるのか楽しみです。
ストーリーらしいストーリーは余り無いかも知れませんが、観た後のスッキリ感はあるでしょう!